逃亡者

学べなくってさ

ああ馬鹿だなって

分かっていながら

世界の釣竿に食らいつく

そして口を裂いて逃げる

いくつ頬があっても足りないな

毒ほど甘い匂いがする

毎日を嘆いて

最低だって叫んでる

その次は

最高だって思ってる

君のことを忘れた時と

思い出した時

それだけ

ねぇ逃げよう逃げようよ

狂いきってる

見渡す限りがね

ねぇ生きよう生きようよ

死ぬことが身近すぎる場所で

みんなおかしいよ目を覚ましてって

叫び疲れ喉が裂け滴った血が勲章

言葉が出ないしもう要らない

僕らは世界の逃亡者

捨てられなくってさ

埃を被った笑顔の写真

あの頃は良かったと呟けば

印画紙から声がする

こっちも地獄だ思い出せと

過去ほど甘い匂いがする

有り合わせの物で

明日の準備を

始めよう

始まると

もう戻れない脱走劇

最後に乾杯でもしようか

見つけに行こう

僕らを

さぁ走ろう走ろうよ

歪まずに

光が差す場所へ

さぁ笑おう笑おうよ

降り頻る雨を浴び濡れながら

きっとどこかで分かり合えると

信じ祈る心折れ滴った涙と激情

汚れた未来も愛してるのさ

僕らは世界の逃亡者

足を引き摺って路地裏

赤黒く滲んだスニーカー

投げ捨ててもっと行こう

完成途中のストーリー

ねぇ逃げよう逃げようよ

狂いきってる

見渡す限りがね

ねぇ生きよう生きようよ

死ぬことが身近すぎる場所で

みんなおかしいよ目を覚ましてって

叫び疲れ喉が裂け滴った血が勲章

言葉が出ないしもう要らない

僕らは世界の逃亡者