骸骨
いつもいつも愛されているのに
苦しんでしまう骸骨
いつもいつも守られているのに
渇いてしまう骸骨
ありがとうは形だけ
もっともっと水をくれ
皮と骨に守られた袋に流し込んでさあ
ごめんねは保身だけ
もっともっと甘い蜜
百年後にも動けるつもり哀れな魂
さあどうしようか
怖いことばかりだ
あなたの目を見て
言えたらいいな
さあどうしようか
怖いことばかりだ
本当は弱くて
小さいとばれずにいたい
いつもいつも愛されていたこと
失って気づく骸骨
いつもいつも守られていたこと
気づけなかった骸骨
ありがとうはもう遅い
刺さる棘で穴だらけ
動けないまま転がってやっと幸せだったと知る
ごめんねを空に溢す
四肢を無くし仰向けで
やり直せるなら歩いてあなたに会いに行きたい
さあどうしようか
怖いことは無いな
清々しいほど落ちて
あとは上るだけ
さあどうしようか
怖いことは無いな
憐れむ視線に
笑って言うの「これが私です」
骨と皮と無駄な肉
本当にそれだけ?
骨と皮と無駄な肉
受けた愛は消えずに
骨と皮と無駄な肉
明日も私でいようと
骨と皮と無駄な肉
思わせてくれるの
さあどうしようか
怖いことばかりだ
あなたの目を見て
言えたらいいな
さあどうしようか
怖いことばかりだ
本当は弱くて
小さいんです
憐れむ視線に
笑って言うの「これが私です」
まだ怖いことばかりだ
骨と皮と無駄な肉
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