贅沢

木造 築55年

交差する電線

泣きそうなほどに

温かく

懐かしい声響く


このまま差し込む光に溶けて

消えても悔いはないわ

贅沢すぎるほどに

ぬくもりをいただいた日々


国道 10号線沿い

どうかしてる生活

鬱陶しいほどに

賑やかに

いとおしい声響く


過ぎ去った青春を想うたびに

まだその最中にいる

乱雑すぎるほどに

陽だまりに包まれる日々


埃が舞う

あなたが笑う

空っぽの日々

満たされる日々


このまま差し込む光に溶けて

消えても悔いはないわ

贅沢すぎるほどに

ぬくもりをいただいた日々

過ぎ去った青春を想うたび思う

まだその最中にいるとわかりはじめている

乱雑すぎるほどにあなたという名の

陽だまりに包まれる日々

インゲン

1996年生まれ。作詞家を志してからというもの、架空の歌詞を書いています。

歌のない歌詞