アイドル

こんなに眩しいんだって

思えたその日から

このままでいいの?って

苦い唾を飲んだ

日々がみな伏線に変わる


家族の自慢を

愚痴のていで隠すように

大変ですよ……なんて

嬉しいくせに、私


浴びるライト

私その人

夢は叶う

今ならそう思えた


こんなに眩しいんだって

思えたその日から

もう歩けないよ!って

重い靴を脱いだ

今がみな幸せに変わる


ビンゴ大会で

脇役が報われるように

私でいいの?……なんて

疑ってもね、私


迫るカメラ

送るこの視線(め)が

意味を持つこと

ありがとうと思えた


本当は寂しいんだって

気づいたその日から

誰か見つけてよ!って

届くまで走った

独りよがりが愛に変わる


それはすべてじゃない

綺麗な部分だけのコラージュ

だけどいままでの

闇をひっくるめて立っている


こんなに眩しいんだって

思えたその日から

このままでいいの?って

苦い唾を飲んだ

日々がみな伏線に変わる

本当は寂しいんだって

気づいたその日から

誰か見つけてよ!って

届くまで走った

独りよがりが愛に変わる


全身全霊で

ここに立ってる

インゲン

1996年生まれ。作詞家を志してからというもの、架空の歌詞を書いています。

歌のない歌詞