うつろ
路地裏の横顔
初めて会う人
なのにどうしてか
遠い次元で
あなたを知っている
そんな気がする
青と赤の
交差する空
電子音の
カッコウの声
何も言えず
通り過ぎた
もう二度とは
会えないと知って
君はきっと僕の幻
または神のいたずら
どちらにせよあなたは
この世のものでないでしょう
いつか夢で逢えるなら
その時は笑っていて
今日と明日の
交差する空
姿のない
カラスの声
立ち止まれず
通り過ぎた
意気地無しって
聞こえたような
君はきっと僕の幻
またはただの錯覚
どちらにせよあなたは
そう象った虚像でしょう
もしも声を交わせたら
虚(うつろ)の思い出話を
路地裏の横顔
初めて会う人
なのにどうしてか
遠い次元で
あなたを知っている
そんな気がする
君はきっと僕の幻
または神のいたずら
どちらにせよあなたは
この世のものでないでしょう
いつか夢で逢えるなら
その時は笑っていて
淡い明かりの夜道
振り向くともう居ない
愛しています
温い夜風に呟く
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