dawn boat
ああだこうだ言いながら
分からないなりに僕らは
舵を切って、切って
白んだ朝に
漂着した
ここがどこだか知らずに
失敗したねと言って
ただ笑って、笑って
僕らなら
どこまでも行けるねって
根拠はないんだけれど
信じて
輪郭が
ぼやけたままの景色を
ゆっくりと歩いていく
涼しい風とどうでもいい
話で
幸せな思い出なら
語れないほどあるけれど
今もきっと、きっと
いつかその一部に
なるんだろう
次はどこへ行こうかと
語る時間よ続け
ただずっと、ずっと
僕らなら
どこまでも行けるねって
根拠はないんだけれど
信じて
輪郭が
ぼやけたままの景色を
ゆっくりと歩いていく
涼しい風とどうでもいい
話で
ただ静かな白い朝だった
僕らだけが世界みたいだった
胸を打つ予感と
壊れたスクリューが
次の目的地へ
導く
僕らなら
どこまでも行けるねって
根拠はないんだけれど
信じて
輪郭が
ぼやけたままの景色を
ゆっくりと歩いていく
涼しい風とどうでもいい
話で
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