銀世界、私
吸い込んだ空気が
冷たくて痛いな
溢れてる光が
ようこそ、と笑う
アニメで見るような
鮮やかさじゃなくて
そこにある世界が
今はただ眩しい
夢の中で
走らせたペンが
心の上
また滑り始める
銀世界、私
ひとつの体
いくつ背負って
ここまで来ただろう
銀世界、私
全てを捨てよう
あなたみたいな
真っ白に戻ろう
踏み込んだ足が
ふわりと浮くような
嘘のような未来が
おかえり、と笑う
スマホを見るような
賑やかさはなくて
色のない時間が
ひたすらに優しい
逃げるように
進んでた日々の
続く先が
こんなに美しいだなんて
銀世界、私
背伸びのままで
浮いたかかとを
そっと下ろさせて
銀世界、私
全てを捨てよう
そして残った
ひとつの体
生きてる限り
全て正しい
生きてる限り
みな美しい
生きてる限り
全て正しい
生きてる限り
みな美しい
新世界、私
まっさらなページ
今日を生きよう
新しい自分を
新世界、私
本当の形
今なら見える
透き通る世界
新世界
0コメント