どんな夜より
「一歩ずつ進めばいい」
その一歩が次第に
重たくなり始めて
立ち尽くしてしまうの
目を閉じれば聞こえる
君の懐かしい声
風の音に混じって
エールを叫んでいる
12時 消える魔法も無い
失うものは無い
小さなこの体ひとつで
助走つけ
さあ
飛ぼう 飛ぼう 飛ぼう
水面弾いて重力の外へ
行こう 行こう 行こう
夜を映したビルよりも高く
6色の光
あとひとつは君だよ
「僕らしく生きていこう」
テレビから漏れる声
まさぐる心の端
フィクションのようにいたい
宙に手を伸ばしたら
君がそれを掴んで
連れてってよいつかの
4階建ての屋上
12時 止まる時計の針
邪魔するものは無い
眩いあの光目指して
助走つけ
さあ
飛ぼう 飛ぼう 飛ぼう
手すり飛び越えこの風に乗って
行こう 行こう 行こう
過去も未来も 届かない場所へ
海の様な光
底から手を振ってよ
どんなおとぎ話でも
君と会えないのなら
私はこの世界が好きだよ
笑って
さあ
飛ぼう 飛ぼう 飛ぼう
涼しい風が導く彼方へ
行こう 行こう 行こう
夢も魔法も描けない明日へ
飛ぼう 飛ぼう 飛ぼう
水面弾いて重力の外へ
行こう 行こう 行こう
夜を映したビルよりも高く
6色の光
あとひとつは君だよ
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