獅子よ

いつか君の胸に

元気が戻ったら

あんなこともあったねと

心の底から笑おう

盛り上がるあまり

冷めたハンバーグが

少しマズいねとまた笑い

レンジで温めなおすような

そんな夜がいい

もう戻らない日々を

特別に思わずに

ただ明るい方へ

行こう

貰った愛をリュックに詰めて

重すぎるねって笑って

遠くの国へ運びに行くから

神様ぼくらをどうか見ていて

ベランダ向こうのクレーン

サイレンが遠のいてく

優しすぎた君の腹

傷跡がまだ残ってても

君が本当に頑張っていること

僕はちゃんと知ってるよ

その背中を押せる

それだけで誇りにさえ思う

生き続けた意味を

特別に思わずに

ほら眩い方へ

行こう

優しい風を体に受けて

気持いいねって笑って

昨日までを切り離してよ

できる限りで大丈夫だから

シャワーヘッドが

君の代わりに泣いている

ここまで遠かったねと祝う

美味しかったハンバーグの食器を

丁寧に洗う

もう大丈夫だから

ただ明るい方へ

行こう

貰った愛をリュックに詰めて

重すぎるねって笑って

遠くの国へ運びに行くから

神様どうかぼくらを見ていて

君よどうか無邪気な笑顔で