奇跡は鈍色

ねぇ 少し眠らせてよ

気怠い午後ですもの

窓の外 雨音

彩度の低い景色


希望ってこんな

色をしてるんだ

名乗ることなく

静かに佇んで

手を置く時を

ただ待っているのは

そう、愛しいからよ


昨日見た悪夢のせい

優しい日々が欠けて見えて

包む霧に身を委ねて

もう一度おやすみ


然るべき一瞬のために

優しい心守り抜いて

それ以上は何も要らない

ひとときのおやすみ

じゃあね

インゲン

1996年生まれ。作詞家を志してからというもの、架空の歌詞を書いています。

歌のない歌詞