主人公

街でたまに見るちょっとヘンな人を

鼻で笑ってああはなりまいと

思うその端で燻る妬ましさ

そうね私は視線のマリオネット


ああ子供の頃はよかったな

主人公は僕と思えたから

ああもう一度取り戻せるかな

スポットライト浴びるためのチケット


あー、もういいんじゃない!?

笑われるくらいで

どうせずっと「普通」のハードルは上がるし

もういいんじゃない!?

落ちこぼれくらいで

どんな主人公も笑ってるじゃん

上を見て

目が眩むくらいの

ライトが君の1秒後を待っている


ああ大人ってさ疲れてしまうな

やらなきゃいけない事ばかりだ

ああどうすれば楽しくなるかな

憧れた大人の姿みたいに


あー、もういいんじゃない!?

怒られるくらいで

どうせ背伸びしてても怒られるし

もういいんじゃない!?

恥ずかしいくらいで

実は君って変わってるじゃん

後ろを見て

澄んだ目をした

あの日の君が君に憧れている


ほどよく気にして

ほどよく気にしないで

ほどよく優しく

ほどよくわがままに

その辺全部だいたいでいいよ

どうせ誰も答えは知らないよ


もういいんじゃない!?

笑われるくらいで

どうせずっと「普通」のハードルは上がるし

もういいんじゃない!?

落ちこぼれくらいで

どんな主人公も笑ってるじゃん

上を見て

目が眩むくらいの

ライトが君の1秒後を待っている


ハロー、主人公

待ってたよ

インゲン

1996年生まれ。作詞家を志してからというもの、架空の歌詞を書いています。

歌のない歌詞