現実
嵐が窓を叩く
君が笑う
夢と見間違う
こんな水槽なら
どんな海よりも
終わりのない場所
小指を柔く撫でる
声が通う
約束が増える
胸が強く跳ねて
光が差す
一度きりの時間
間違うことが
欠けてる位置が
痛みを忘れる
奇跡よ
どうか変わらないで
透き通っていて
二人の距離だけ
命途切れないで
辿り着いた
同じ時間の中
ゆらぐ光の波
おとぎ話さえ
教えなかった幸せ
命が照らされてる
意味を悟る
言葉を探す
水の中見つめる
音が消える
互い手を伸ばして
怖かった記憶や
先行く不安を
抱きしめあえる
奇跡よ
言葉を飛び越えて
繋がっている
眩しい時間よ
波紋が広がって
揺れる水草
二人へ差した光
泡の向こうにある
とうに見慣れた
ニットに指を添える
その肌にその声に
恋をしている
そんな幸せに
慣れてしまうとしても
どうか変わらないで
透き通っていて
二人の距離だけ
命途切れないで
辿り着いた
同じ時間の中
ゆらぐ光の波
おとぎ話さえ
教えなかった幸せ
視線重なり
目を細める現実
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