悲劇商法

花は咲かない

馬鹿馬鹿しいわ全部

猛り狂ってもう終い

ガラスの瓶に水はない

大枚叩いていらっしゃい


グレーに重なる

羨ましいじゃ終わんない

稲穂ひとつに妙がある

つっけんどんで何が悪い

麻布を撫でている


そんなそんな

痛々しい

文字だけ滑るように追う

そんな

輝かしい

あなたを知っている


美しい悲劇は後(のち)のコメディ

そうでしょ大団円

見せ物のヒーローじゃどうも笑えない意味がない

あんまりな悲劇が誘うヒステリー

やめてよハイヤーセルフ

クソみたいな往生じゃ満足できない生き物


綿毛の様に

流れ流れゆく

印象ひとつのラブレター

花を飾ったレストラン

モンマルトルは快晴


今は浮世

富士笠で行こうゴーゴー

おかしくなってエクスタシー

ひまわりは枯れど美しい

トリプトファンで治して


とめどない悲劇はただのサマリー

本当にそうですか

ドラマに見立てた生涯笑えない慈悲がない

胸を刺す悲劇並ぶギャラリー

僕らも共犯者

この歌を聴いてどうだい時間は途切れない


ほら歴史の味はレトルト

だいたい全部他人事(ひとごと)

張っ倒すイーゼル

意味を知ってる

優劣なんてなかったろうに


太陽の様にいてテオ

たまには手を伸ばしてよ

塗りたくるグレーズ

お決まりのフレーム

優劣なんてなかったろうに


美しい悲劇は後(のち)のコメディ

そうでしょ大団円

見せ物のヒーローじゃどうも笑えない意味がない

あんまりな悲劇が誘うヒステリー

やめてよハイヤーセルフ

クソみたいな往生じゃ満足できない生き物


夢は儚い

子供のようでノイジー

埃の舞うイエローハウス

譲るくらいなら死ねる

そういう覚悟のスーサイド


人は枯れる

ほどに綺麗になった

窓から見る星月夜

愛のそばのオーヴェール

これは悲劇なんかじゃない

君と同じ何の変哲もない

ありふれたストーリー